Application Note SpectraMax iD5 マルチモードマイクロプレートリーダーの
HTRFプロファイリングサービス
- HTRFに最適化されたSpectraMax iD5 マルチモードマイクロプレートリーダーで、一貫した化合物プロファイリング結果が得られます
- SoftMax Proソフトウェアで設定済みのプロトコルを使用してデータを迅速に解析
- シスビオの米国カスタムソリューションラボラトリーチームによる幅広いHTRFアッセイとサービスの提供
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はじめに
Natalia Castro｜アッセイ開発サイエンティスト｜シスバイオ
Arturo Gonzalez Moya｜カスタムソリューションマネージャー｜シズバイオ
Cathy Olsen, PhD｜Sr.アプリケーションサイエンティスト｜モレキュラーデバイス
シスビオのカスタムソリューションラボラトリーチームは、モレキュラーデバイスとの協力のもと、シスビオUSが現行のモレキュラーデバイス製プレートリーダーを使用して行う専門家によるプロファイリングサービス活動を促進するための関連データを作成しました。
SpectraMax® iD5 マルチモードマイクロプレートリーダーは、強化された TRF 検出モジュールと HTRF 検出用に最適化されたフィルターを備え、HTRF 認定を受けています。SoftMax® Proソフトウェア7.0.3以降にあらかじめ設定されたHTRFプロトコールには、最適化されたプレートリーダー設定とデータ解析が含まれており、より迅速な結果が得られます。
実験内容
3種類の市販薬を用いて、シスビオのFcγ受容体結合アッセイおよびFcRnを対象としたプロファイリングサービスが実施されました。結果の測定には SpectraMax iD5 プレートリーダーを用いました。使用された各薬剤／抗体について、シスビオは以下のことを確認しました：
- 8種類の濃度を用いた3連の用量反応曲線
- コントロール1：目的のレセプターのみを発現する標識細胞（分）
- コントロール2：目的のレセプターとIgG-redのみを発現する標識細胞（最大）
化合物の用量反応： 連続希釈した化合物の8点用量反応曲線を3連で測定。
| サンプル# | バイオシミラー | 商号 | 作用メカニズム |
|---|---|---|---|
| 1 | ベバシズマブ | アバスチン |
抗VEGFA mAb |
| 2 | リツキシマブ | リツキサン |
CD20 (ADCC) |
| 3 | エタネルセプト | エンブレル | 抗TNFa mAb |
以下のグラフは、2 名のユーザーによる 2 日間の用量反応です。データには、すべてのFcγレセプターおよびFcRnアッセイ（SpectraMax iD5プレートリーダー）、外れ値なし、ボトムコンストレイン、濃度[ng/mL]の単一サンプルが含まれます。
以下のグラフは、全サンプルのLog IC50とCV%の値を示しています。サンプルは、モレキュラーデバイス SpectraMax iD5 プレートリーダーの測定値を用いて、複数のユーザーで複数日にわたって実施されました。
以下の表は、7つのレセプター、2人のユーザー、およびSpectraMax iD5 プレートリーダーの測定値から得られたLog IC50[ng/mL]とCV%の生の値です。
| CD16a (Fcγlla V158) | |||
|---|---|---|---|
| アバスチン（ベバシズマブ） | リツキサン（リツキシマブ） | エンブレル（エタネルセプト） | |
| User 1 – Run 1 | 4.516 | 4.285 | 4.29 |
| User 1 – Run 2 | 4.544 | 4.317 | 4.235 |
| User 2 – Run 1 | 4.521 | 4.327 | 4.174 |
| User 2 – Run 2 | 4.528 | 4.279 | 4.158 |
| AVG | 4.527 | 4.302 | 4.214 |
| STDV | 0.011 | 0.02 | 0.052 |
| CV% | 0.2% | 0.5% | 1.2% |
|
CD16a (Fcγlla V158) |
|||
|---|---|---|---|
| アバスチン（ベバシズマブ） | リツキサン（リツキシマブ） | エンブレル（エタネルセプト） | |
| User 1 – Run 1 | 5.137 | 5.045 | 4.875 |
| User 1 – Run 2 | 5.112 | 4.922 | 4.848 |
| User 2 – Run 1 | 5.13 | 4.919 | 4.748 |
| User 2 – Run 2 | 5.134 | 4.906 | 4.685 |
| AVG | 5.128 | 4.948 | 4.789 |
| STDV | 0.01 | 0.056 | 0.076 |
| CV% | 0.2% | 1.1% | 1.6% |
| CD32a (Fcγlla R131) | |||
|---|---|---|---|
| アバスチン（ベバシズマブ） | リツキサン（リツキシマブ） | エンブレル（エタネルセプト） | |
| User 1 – Run 1 | 4.57 | 4.671 | 4.654 |
| User 1 – Run 2 | 4.576 | 4.58 | 4.691 |
| User 2 – Run 1 | 4.649 | 4.693 | 4.742 |
| User 2 – Run 2 | 4.656 | 4.695 | 4.662 |
| AVG | 4.613 | 4.660 | 4.687 |
| STDV | 0.04 | 0.047 | 0.034 |
| CV% | 0.9% | 1% | 0.7% |
| CD32b (Fcγllb) | |||
|---|---|---|---|
| アバスチン（ベバシズマブ） | リツキサン（リツキシマブ） | エンブレル（エタネルセプト） | |
| User 1 – Run 1 | 5.184 | 5.353 | 5.499 |
| User 1 – Run 2 | 5.258 | 5.494 | 5.442 |
| User 2 – Run 1 | 5.389 | 5.526 | 5.545 |
| User 2 – Run 2 | 5.447 | 5.593 | 5.646 |
| AVG | 5.32 | 5.492 | 5.533 |
| STDV | 0.104 | 0.088 | 0.075 |
| CV% | 2% | 1.6% | 1.4% |
| CD64 (Fcγl) | |||
|---|---|---|---|
| アバスチン（ベバシズマブ） | リツキサン（リツキシマブ） | エンブレル（エタネルセプト） | |
| User 1 – Run 1 | 2.751 | 2.23 | 2.937 |
| User 1 – Run 2 | 2.744 | 2.537 | 2.824 |
| User 2 – Run 1 | 2.778 | 2.605 | 3.028 |
| User 2 – Run 2 | 2.759 | 2.494 | 2.712 |
| AVG | 2.758 | 2.467 | 2.875 |
| STDV | 0.0127 | 0.1422 | 0.1188 |
| CV% | 0.5% | 5.8% | 4.1% |
| FcRn | |||
|---|---|---|---|
| アバスチン（ベバシズマブ） | リツキサン（リツキシマブ） | エンブレル（エタネルセプト） | |
| User 1 – Run 1 | 6.977 | 6.812 | 6.958 |
| User 1 – Run 2 | 7.022 | 7.046 | 7.019 |
| User 2 – Run 1 | 6.976 | 6.742 | 6.875 |
| User 2 – Run 2 | 6.812 | 6.833 | 7.191 |
| AVG | 6.947 | 6.858 | 7.011 |
| STDV | 0.08 | 0.114 | 0.116 |
| CV% | 1.2% | 1.7% | 1.7% |
結論
モレキュラーデバイスとSpectraMax iD5マルチモードマイクロプレートリーダーとのコラボレーションにより、シスビオは、抗体親和性に適した技術を用いた創薬への信頼性、迅速性、再現性の高いアプローチとして、また、市販されている関連薬剤を用いたバイオシミラーリティ研究の可能性として、カスタムHTRFプロファイリングサービスを提供できるようになりました。
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