特徴
- モノクロメーターとフィルターによる 5モード測定機能
- タッチスクリーンによるワンタッチ測定
- TRFモジュール追加で TR-FRET(HTRF)測定や 専用メンブレンホルダーによる ウェスタンブロット検出(ScanLater)を実現
- 専用アダプターとスライドを使用した ハイスループットな微量サンプル測定
選べる3種類のセット
- ScanLaterウェスタンブロットシステムのワークフロー。目的のタンパク質❷に既存の一次抗体❶を使用します。Eu標識Scanlater二次抗体❸を一次抗体に結合させた後検出❹します。
- ScanLaterによるGSTイメージ検出。3 log線形ダイナミックレンジのバンドシグナル。
- GSTのバンドシグナルは、57日後でも安定性を示します。
マイクロプレートリーダーによるウェスタンブロット検出が可能になります。ランタニドユーロピウム(Eu)を使用した時間分解蛍光法により化学発光並みの高感度と蛍光並みの安定性を実現しています。
セット内容
・iD5用TRF Enhancement ModuleおよびScanLaterメンブレンホルダー
・ScanLater WesternBlot Assay Kit評価用(どれか一つ)ストレプトアビジン、ヤギ抗マウス抗体、ヤギ抗ウサギ抗体、ロバ抗ヤギ抗体、ロバ抗ラット抗体
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HTRFアッセイの例(cAMPアッセイ)内在性cAMPは、抗cAMPクリプテートコンジュゲートとd2標識cAMPと競合し、細胞内cAMPの増加に伴ってFRETが減少します。
※キットは別売
HTRFでは、長寿命蛍光のランタニド錯体をドナーとして使用した時間分解-蛍光共鳴エネルギー転移(TR-FRET)のホモジナスな検出が可能です。SoftMax Proソフトウェアには、プリセットされたHTRFプロトコルが含まれているため、簡単に結果が得られます。
セット内容
iD5 HTRF Detection System (Enhanced TRF module, Filter Slide 2ヶ、TRF Ex 340 nm, TRF Em 520, 616 and 665 nm)
- 専用アダプタ、テフロンコートされたボトムスライド、蒸発低減スペーサー付トップスライドで構成。
- 8または16チャンネルピペッターに対応したサンプルポジション。
DNA、RNAおよびタンパク質サンプルのハイスループットな定量をサポートします。サンプルボリュームは最小2 µLです。
セット内容
SpectraDrop Micro-VolumeマイクロプレートHTSキットSpectraMaxアダプター、24ウェルサンプルスライド5枚、64ウェルサンプルスライド5枚、4 µLカバースライド5枚、2 µLカバースライド5枚、保管ケース
SpectraMax iD5は基本的なマルチモード測定に加えて 時間分解蛍光・蛍光偏光による測定が可能です
時間分解蛍光(TRF:Time-Resolved Fluorescence)
時間分解蛍光(TRF)は、長寿命蛍光を発するランタニド錯体(Eu, Tb等)で標識された抗体等を使用します。励起光をサンプルに照射してから数マイクロ秒後に発光を検出することで、自家蛍光が消失し、バックグラウンドを最小限に抑えることができます(図1)。またTRFは、FRET法を組み合わせた高感度なアッセイ(TRFRET)にも利用されています(図2)。
- 図1 時間分解蛍光の原理
- 図2 TR-FRET法によるcAMPの検出
蛍光偏光(FP:Fluorescence polarization)
蛍光偏光(FP)は、生体分子相互作用等の評価に広く使用されています。平面偏光で励起された小さな蛍光分子(トレーサー)は、励起と発光の間にトレーサーが急速に回転するため、偏光は低下します。トレーサーが大きな分子に結合すると、トレーサーの回転が遅くなり、放出された光は大部分が偏光したままになります(図3)。偏光は平面偏光の変化を示すmilli P(mP)により評価します(図4)。
- 図3 蛍光偏光の原理
- 図4 結合抗体濃度によるmPの変化
SoftMax Pro 7 ソフトウェア世界で最も広く使用されている
独自開発データ取得・解析ソフトウェア
測定からデータ取得までを簡素化
パラメータを独自に設定、あるいは既存のプロトコルを選択しすぐに測定が可能です。またワークフロー機能で測定の自動化や、測定の組み合わせもできます。
柔軟な計算と数式
単純なカーブフィッティングでも、複数のプレートにわたる広範な計算でも、SoftMax Proはすべての分析機能をカバーします。
数値データのインポート
パラメータを独自に設定、あるいは既存のプロトコルを選択しすぐに測定が可能です。またワークフロー機能で測定の自動化や、測定の組み合わせもできます。
プロ並みのデータ作成と多様な出力形式
測定データからの多彩なグラフ形式を表示し、柔軟なデータ出力形式によりテキスト形式、エクセル形式、PDF形式で保存できます。またデータを3D表示し、エクスポートすることも可能です。
SoftMax Pro GxP 7.1ソフトウェア
合理化されたワークフローに完全に準拠したFDA 21 CFR Part 11を実現し、データの整合性を確保するための最も安全なソフトウェアです。