ImageXpress Pico自動細胞イメージングシステム

高品質な自動画像取得と解析を
手軽に行えるコンパクトなシステム

ImageXpress® Picoシステムは、単なるデジタル顕微鏡ではありません。自動画像取得とパワフルな画像解析を組み合わせて、個々の研究室が求める“簡単な”自動イメージングソリューションのニーズに応えます。ステップバイステップで行えるシンプルな設定をするだけで、自動的に画像の取得と解析が行われ、その間、ユーザーは別の作業を行うことができます。
CellReporterXpressソフトウェアは、ユーザーエクスペリエンスを簡素化する一方、情報量が豊富な結果を得られる高度な機能を備えています。データは、ヒートマップや散布図、動画などの種々の形式で視覚的に出力することができます。

  • Overview
  • Applications
  • Specifications
  • Resources

ワークフロー

1. 画像取得

マイクロプレートやスライドをシステムに挿入し、ソフトウェア上で数回クリックするだけで、自動的に画像が取得されます。
ユーザーは作業を楽にこなすことができます。

暗室や除振台などの特別なものは必要ありません。

2. 画像解析

画像から自動的に抽出された結果を、画像モンタージュや棒グラフ、表、散布図、動画など種々の形式で表示します。

単純な細胞カウントから神経突起トレーシングといった高度な実験まで、多様なアッセイを実行・解析できます。

3. 共有

内蔵の共有機能やリモートアクセス機能を用いて、プレゼンテーションや論文発表のためのデータや画像を簡単に出力して共有することができます。
ChromeやSafariを経由してオンラインでアクセスできます。

インタラクティブツール

利点

  • セットアップにかかる時間を節約

    わかりやすいアイコン主体のCellReporterXpressソフトウェアを用いることで、誰もが最小限のトレーニングでImageXpress Picoシステムを使いこなし、画像取得と解析を行うことができます。
  • 細胞カウントよりも高度な解析を実行

    アポトーシスやミトコンドリアの検出などの汎用される細胞イメージングアッセイに対して、プリセットされたテンプレートを用いることで、細胞カウントよりも高度なアッセイも可能にします。
  • 手頃な価格でイメージングを自動化

    実験を行うために共通機器施設に出向く煩わしさを軽減します。
    手頃な価格のImageXpress Picoシステムは、便利な自動イメージングと自動解析をあらゆる研究室に提供します。

 

特徴

  • 複数の画像取得モード

    ImageXpress Picoシステムは、4倍から63倍までの対物レンズを搭載可能で、蛍光イメージング、生細胞イメージングおよび明視野イメージングを行えます。
  • プリセットされた細胞イメージングプロトコル

    プリセットされた細胞イメージングプロトコルでは、単純な細胞カウントから神経突起トレーシングといった高度な実験まで、多様な解析をサポートしています。
    パラメーターの最適化作業は不要です。
  • プレート全体から個々の細胞までフレキシブルな表示

    データは、プレートのサムネイルビューから個々の細胞レベルまで複数の階層で表示できます。
    画像をクリックして、特定の基準に一致する細胞を見つけることができます。
  • システムに統合されたデータ視覚化ツール

    デジタル顕微鏡とは異なり、CellReporterXpressソフトウェアは、画像をデータに即時変換します。
    ヒートマップ、散布図、動画などは、自動的に抽出された細胞データから数クリックで生成できます。

進化したスライドイメージングワークフロー

スライド全体を迅速にスキャンして、興味領域の検索に役立つ全体画像を生成できます。
ユーザーは、複数の興味領域を選択し、より高解像度で画像取得することができます。
これにより、時間とデータサイズを節約できます。


  • リモートアクセス機能

    ChromeまたはSafariのようなブラウザを使用することで、研究室から離れた場所からでもシステムにアクセスでき、様々な操作を行えます。
  • 環境制御とインジェクター

    ImageXpress Picoは、最高40°Cまでの温度制御を標準仕様として備えています。
    これにより、生細胞イメージングを実施可能です。
    追加オプションには、湿度コントロール、ガス(CO₂、O₂)コントロール、インジェクターがあります。

プリセットされた25種類を超える細胞イメージングプロトコルを利用できます。
よく使用される細胞イメージングプロトコルの一部を以下に示します。

血管新生

血管新生

アポトーシス

アポトーシス

オートファジー

オートファジー

細胞計数

細胞計数

細胞計数 – 透過光

細胞計数 透過光

細胞分化

細胞分化

細胞スコアリング

細胞スコアリング

細胞スコアリング – 透過光

細胞スコアリング 透過光

エンドサイトーシス

エンドサイトーシス

内部移行

内部移行

生細胞観察

生細胞観察

リソソーム

リソソーム

ミトコンドリア

ミトコンドリア

分裂指数

分裂指数

神経突起トレース

神経突起トレース

食作用

食作用

ピットとベシクルまたはエンドソーム

ピットとベシクルまたはエンドソーム

タンパク質発現指数

タンパク質発現指数

ウイルス感染価

ウイルス感染価

 

ImageXpress Picoシステムは、様々な細胞生物学のアッセイに使用できます。

Cell counting using automated cell imaging Apoptosis analysis using automated imaging

ImageXpress Picoを用いた細胞カウント

細胞カウントは、数多くの生物学実験の基本であり、必要不可欠なものです。
薬剤化合物の毒性、細胞増殖、細胞分裂の阻害といったアッセイには、ウェル内の細胞数や細胞密度を評価する必要があります。
自動イメージングは細胞カウントの過程を大幅に高速化し、手作業の手間とそれに由来する人為的ミスを低減します。
サンプルをImageXpress Picoシステムに挿入し、ソフトウェアで簡単な設定をするだけで、システムが自動的に細胞数を測定するため、ユーザーは作業を楽にこなすことができます。
透過光を用いたラベルフリー(非染色)の細胞カウントや蛍光イメージングを用いた核染色による検出など、種々の方法で細胞数を測定することができます。
ImageXpress Picoを用いた細胞のカウント

サンプルに色素を加える。
(ラベルフリーアッセイでは不要)

ImageXpress Picoにサンプルを挿入し、プリセットされたプロトコルを用いて画像取得の設定を行う。

システムによって自動的に求められた結果を確認する。

細胞カウントの解析は、ImageXpress Picoシステムでは非常に簡単です。
「Cell Count(細胞カウント)」プロトコルを選択するだけで、ソフトウェアは結果を自動的に計算します。
ウェルプレートを使用している場合は、追加操作なしにプレート全体に対して自動的に解析が実行されます。
結果を視覚化するためにセグメントマスクの有無を切り替えることができます。



ImageXpress Picoでは、細胞カウントに加えて、核の大きさ、細胞が占める総面積、細胞の平均面積、蛍光強度といった豊富なデータも得られます。
ImageXpress Picoシステムを使用すると、データは、画像モンタージュ、ヒートマップ、散布図、表、棒グラフなど、様々な形式で視覚化できます。
また、これらのデータは以降の解析やプレゼンテーションのために簡単にエクスポートすることもできます。

ImageXpress Pico自動細胞イメージングシステムを細胞カウントに用いる利点は次のとおりです。
  • 手作業を低減して、作業を楽にこなすことができます。
  • 人為的ミスを最小限に抑えられます。
  • ラベルフリーな細胞カウントまたは蛍光を用いた細胞カウントを選択できます。
  • 核の大きさ、細胞が占める総面積、細胞の平均面積、蛍光強度など豊富なデータを取得できます。

ImageXpress Picoを用いたアポトーシスの解析

アポトーシスは、胚発生や正常組織の維持といった多くの生物学的プロセスに重要なプログラム細胞死の過程です。
アポトーシスの制御の崩壊は、ガンをはじめ様々な疾病に関係します。
生化学的な変化により、細胞の収縮、核の断片化、染色体の凝縮、mRNAの分解といった細胞の形態に特徴的な変化がもたらされ、最終的には細胞死が引き起こされます。
アポトーシスは内在性あるいは外在性の経路を介して開始させることができますが、どちらの経路も酵素カスパーゼ(Caspase)を活性化することにより細胞死が誘発されます。

アポトーシスを解析するひとつの方法は、アポトーシスの途中段階で活性化されたCaspase-3とCaspase-7を検出することです。
たとえば、EarlyTox™ Caspase-3/7 NucView 488アッセイキットには、インタクトな細胞内部のCaspase-3/7の活性を検出できる基質が含まれています。
この基質は、Caspase-3/7のDEVD認識配列に結合する蛍光性DNA色素から構成されています。
基質は、はじめは非蛍光性で、細胞膜を透過して細胞質に入ることができます。
アポトーシス細胞では、Caspase-3/7により基質が切断され、DNAに親和性の高い色素が放出されます。
色素は細胞核へ移動し、DNAに結合します。
500 nmの光で励起すると530 nmの明るい緑色蛍光が生じるため、これをCaspaseの活性化レベルの評価に用いることができます。
アポトーシスを起こした細胞は、自動イメージングを用いて可視化と定量化が可能です。

HeLa細胞をスタウロスポリンで処理し、EarlyTox Caspase-3/7 NucView 488アッセイキット(緑色)で染色した。
オーバーレイマスク(右)は、アポトーシス細胞を緑色、非アポトーシス細胞を赤色で示す。

簡単な画像取得と解析のために設計された「Apoptosis(アポトーシス)」プロトコルテンプレートがプリセットされているため、アポトーシス細胞の画像の解析はImageXpress Pico自動細胞イメージングシステムにより迅速に実行できます。
アポトーシス細胞と生細胞の数や割合といった有用な結果が自動的に計算されます。
以下に示すのは、アポトーシスアッセイのイメージングと解析を行うための一般的なワークフローです。

アポトーシス細胞のイメージングと解析を行うための一般的なワークフロー


ImageXpress Pico自動細胞イメージングシステムをアポトーシスアッセイに用いる利点は次のとおりです。
  • 細胞健全性を直接的に可視化し、モニタリングできます。
  • 細胞の客観的な評価を可能で、再現性のある結果が得られます。
  • アポトーシス細胞の数や割合といった有用な結果が得られます。

詳細については、アプリケーションノート「ImageXpress Picoを用いたアポトーシスの解析(Analysis of apoptosis using automated cell imaging)」をダウンロードしてください >>
標準仕様
操作モード 明視野、カラー、蛍光
光源 High-power LED、可視光用LED
対物レンズ ユーザーが交換可能な対物レンズ搭載の6ポジション自動ターレット
Leica Microsystems社製の光学系: FLUOTAR 4×/NA 0.13、10×/NA 0.32、20×/NA 0.40
チャンネル TRITC、FITC、DAPI、透過光、RGB
オートフォーカス ハードウェアまたはハードウェアとイメージベースの併用
対応実験器具 6~384ウェルプレート、スライドガラス
付属PC Windows 10(英語OS)
ソフトウェア CellReporterXpreses v2
寸法 55.1(幅)× 43.5(奥行)× 45.3(高) cm
重量 38 kg (オプションを含む)
オプション
対物レンズ 40×/NA 0.60、63×/NA 0.70
チャンネル Cy5
環境制御
  • 室温~40°Cの範囲で設定可能
  • CO2:0.1%~20%
  • O2:1~19%
  • 加湿機能
インジェクター
  • 2チャンネル
  • 分注量:1 μLからウェルの最大許容量まで1 μL単位で調節可能

ImageXpress Pico フライヤー

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単調な手動の顕微鏡操作に代わり、ImageXpress® Pico自動細胞イメージングシステムはワークフローの自動化を実現。
サンプルをシステムにセットし、アイコン化されたシンプルなワークフローに従うだけで、高品質な画像の取得と解析を行えます。
システムソフトウェアは、単純な細胞計数から神経突起伸長といった高度な画像解析まで、25種類以上のプリセットされた解析プロトコルを備えています。
パラメーターの最適化作業は不要で、迅速な解析をサポートします。
解析結果はヒートマップ、散布図、表、棒グラフ、動画など、様々な形式で視覚化できます。



ImageXpress Pico ブロシャー



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アプリケーションノート

ImageXpress Picoを用いたアポトーシスの解析

アポトーシスは、多細胞生物において見られる、高度に制御されたプログラム細胞死です。
生化学的な変化により、細胞の形態に特徴的な変化がもたらされ、細胞死が引き起こされます。
形態学的変化には、細胞の収縮、核の断片化、染色体の凝縮、染色体DNAの断片化、mRNAの分解などがあります。
アポトーシスの制御の崩壊は、ガンをはじめ様々な疾病に関係します。
このアプリケーションノートでは、ImageXpress Pico自動細胞イメージングシステムを用いたアポトーシスの検出に関する細胞アッセイについて解説します。

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ImageXpress Picoと細胞生死アッセイを用いた細胞毒性の評価

細胞生死アッセイは、種々の化合物や処理または遺伝子発現の変化に関する細胞毒性の効果の研究をはじめとする幅広い研究用途に利用されています。
自動細胞イメージングは、細胞生存率と細胞死の評価に最適な方法です。
このアプリケーションノートでは、EarlyTox™ Live / Deadアッセイキットを用いて細胞のイメージングを行う際のImageXpress Pico自動細胞イメージングシステムならびにCellReporterXpressソフトウェアの利用について解説します。

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ImageXpress Picoを用いたミトコンドリア完全性とミトコンドリア膜電位の評価

細胞健全性の主要な指標であるミトコンドリアの機能は、ミトコンドリア膜電位(MMP)の変化をモニタリングすることで評価できます。
ミトコンドリアの機能不全は、いくつかの薬剤の毒性効果や種々の環境化合物への曝露と同様に、神経変性疾患や心臓血管疾患をはじめとする様々な疾患の病因に関与しています。
このアプリケーションノートでは、ミトコンドリア完全性とミトコンドリア膜電位の評価に対するImageXpress PicoシステムとCellReporterXpressソフトウェアの有用性について解説します。

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ImageXpress Pico自動細胞イメージングシステムを用いた細胞表現型のマルチパラメトリック評価

自動細胞イメージングは、形態や生存率、マーカー発現などの細胞表現型に対する化合物の作用を解析する効率的な方法です。
このアプリケーションノートでは、ImageXpress PicoシステムとCellReporterXpressソフトウェアを表現型の解析にどのように利用できるかを示します。
システムに備えられた自動画像取得と解析のツールは、細胞生存率の評価、細胞形状の特性評価、細胞接着と細胞伸展、細胞骨格の完全性、ミトコンドリア電位をはじめとする複数のパラメーターの解析を可能にします。

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